こころのつぶやき

小学6年生のころ担任が、「決まった時間である程度まとまった文章を書く練習をしましょう」と言って、毎日帰りの会の手前くらいに日記みたいなものを書く時間があった。

タイトルは「こころのつぶやき」。テーマは何でもよく、自由に書ける。時間は15分。はい、はじめで皆が一斉に書きはじめる。その日あったことや考えたことを書けばよいのだが、何せ毎日のこと、ネタが思いつかなったり、うまく書こうと思うと時間がたりない。わら半紙のマスの文字数は覚えていないが、私はいつも紙の半分くらいまでしか書けなかった。ふと周りを見渡すと紙いっぱいにマスを埋めている子や、裏まで書けている子もいて、みんな何を書いているのだろう、と不思議に思ったものだ。自分は要約は得意だけど、長い文章を書くのは苦手なのかな、と思った。

 

なぜこの時間があるのかを当時は考えたこともなかったけれど、この能力はアウトプットの練習だったのだ。ものすごくうまい文章をひねり出すことよりも、「継続的にある程度の文章を書けること」が重要な場面がある。ライターの仕事を通じてや、人気ブログを読んでいても思う。

 

決してマメではない私であるが、再びここでアウトプットの練習をしたいと思う。文章を書くのは好きだと思っていたけれど、ほかの人が書く圧倒的な内容プラス文字数の連続を見ると、自分は好きとは言えないのかなと思ってしまうが、まずは練習あるのみ。

最後に、当時30人以上の「こころのつぶやき」を毎日読み一言感想を書いてくれた担任の先生に感謝したい。